昨年、我が家では子育てと仕事の両立において、旦那も私も精神的に一杯一杯になってしまい、夫婦喧嘩が度重なることが多かったです。その夫婦喧嘩の末に旦那が家出をしてしまったり、「離婚だ!」と切り出されるなど、かなり夫婦関係が悪化しておりました。
そんな中、旦那と私で話を進めたくてもお互い冷静に対話することが難しかったため、関係改善に向けて第三者を交えて進めていきたいと旦那に話したことがきっかけで夫婦カウンセリングを受けることとなりました。
今回の記事では夫婦カウセリングに至った背景とカウンセラーの見つけ方やそれを経ての変化など記録できればと思います。
・夫婦喧嘩が多くなって、なんとかして状況を改善したいと思っている方
・夫婦カウンセリング(カップルカウンセリング)がどんなものか気になる方
・夫婦カウンセリング(カップルカウンセリング)を受けたいと思っている方
夫婦カウンセリングを受けることになったきっかけ
子どもが生まれて夫婦のすれ違いが多くなった
結婚した当初は、子どももいなく、お互い好きなだけ仕事をし、自分の時間を作った上で二人の時間を楽しむ余裕がありました。そのため、正直あまり大きな喧嘩をすることもなかったです。
ですが、一人目の子どもが生まれて里帰りをしてから、旦那は平日仕事をし、週末だけ帰ってくるような生活になり、少しずつ子育てに対する責任感や主体性の変化が生まれ、お互い不満に思うことが増えたように思います。
旦那は平日仕事に打ち込んでいるから、週末実家に帰ってくるだけでもいいでしょという感じでも、私自身は新生児の3時間おきの授乳、夜泣きの対応、夜寝なかったら夜な夜な一人で子どもを抱っこして寝かしつけたり…途中で実親が代わってくれることもありましたが…子育てしている姿を真横で見ているから大変さが純粋に共感しにくいことが多かったと思います。
子育てにかかる費用面での金銭的な不安感
その上で子どもたちが成長していき、保育園やシッターなど金銭的な負担も増えてきました。特に今は教育費に一定の予算を割いているため、現在の所得だけでやっていけるのかなど不安感を抱くことも多くなりました。
お金の余裕がなくなると、支出を減らしたい…とのことで二人の全ての金銭的なやり取りをカードやスマホ決済に集約し、MoneyForward MEのプレミアムプランを契約し、家庭内の収支状況を可視化しました。
今の家計が黒字なのか赤字なのか、その時のリアルタイムでの情報が可視化されることは非常に便利ですが、逆に赤字になるとすぐわかることも多くなり、「あのお金は何に使ったの?」と旦那に聞かれたり、「友達と外食してるときのお店の価格帯が高すぎるから下げて欲しい」と言われることも…
ある日、夫婦喧嘩の末、旦那が家出
上記のような金銭的な不安感や仕事のプレッシャーやすれ違いが子どもたちが生まれてから約2年半ずーっと積み重なった結果、ある日大きな夫婦喧嘩をしました。
その夫婦喧嘩の末、旦那は「離婚だ」と叫び、家を出て行きました。以前から怒ったらそっとしておいて欲しいと言われていたので、家出しても特に連絡はせず、数日寝かせてみることに。(旦那が家出したことで突然無期限ワンオペになり、そこまで頭が回らなかったのもありますが…)
自分で色々と考えた結果、二人だけで話してもうまくいくことが想定できなかったため、建設的な議論をするためにも夫婦カウンセリングを受けないか旦那に相談しました。
カウンセラーを選定するときに大事にしたこと
夫婦カウンセリングを受けるとき、最も大事になるのは、夫婦とカウンセラーの相性だと個人的に考えています。以前も一度カウンセラーに相談に乗ってもらったことがあるのですが、一方的にどちらかが悪いかのように話を進められてとても不信感を抱いてカウンセリングを中止したことがありました。
夫婦カウンセリングの前に個別カウンセリングで相性チェック
夫婦カウンセリングを行うとなると、カウンセリングに乗り気な方と乗り気ではない方に分かれるのではないかと思います。そのため、この人なら話に耳を傾けてくれるかもしれないと思ってくれるような人を見つけることが大事です。
私自身も夫婦カウンセリングを受ける前に3名のカウンセラーと個別カウンセリングを受けました。
まずはオンラインで簡単にカウンセリングを受けることができ、様々なカテゴリの中から気になるカウンセラーを見つけることができるcotree(コトリー)を利用して、2名ほど夫婦関係や結婚にスペシャリティーがある方との個別カウンセリングを設定しました。
そしてもう一名は実際にカウンセラーと対面でお話をするスタイルの場所を選びました。
今回は夫婦カウンセリングやカップルカウンセリングを専門領域としているカウンセラーに絞って検索をかけ、予定をセッティングしたものの、カウンセリング体験は千差万別でした。
- ただ話を聞いてくれるだけで解決に向けて何も提案がない
- 話の途中で遮って、こういうことですかね?と何かと型にはめたがる
そんな中で偶然とてもいいカウンセラーと出会いました。そのカウンセラーはまずカウンセリングが始まる前にカウンセリングを通して実現したいゴールの確認をした上で、解決策を提示して欲しいのかただ話をして欲しいのか、期待値の調整をしてくださいました。(仕事だと当たり前かもしれないですが、他のカウンセラーではこのような話はなかったです)
個人のカウンセリングを受けていく中でも、ロジックとエモのバランスがとても絶妙で、話し方的にも旦那と相性が合いそうだなと思ったので、「このカウンセラーとまず話をしてみたら?この人なら一緒に建設的に議論を進めてもらえそうだと思ったら夫婦カウンセリングしたい」ということをメッセージで送ってみたのが夫婦カウンセリングに向けての一歩でした。
夫婦カウンセリングの内容
夫婦カウンセリングでは、私と旦那それぞれが個別カウンセリングを1回ずつ(45分)、それと夫婦カウンセリングを2回(1回90分)で幕を閉じました。
1回目のカウンセリング
初回の夫婦カウンセリングでは、カウンセラーが旦那と私それぞれから話を聞いていた段階なので、このようなことをメインに紐解いていく時間となりました。
- 双方の人間性の違い
- カウンセラーが話を聞いて、双方の考え方や価値観の違いをフィードバック
- あなたにとって最大限の愛情表現とは何か?と愛というテーマについて
この一番最初に話した、人間性の違いがとてもいい話でした。旦那が夫婦関係の中で私がやるといったこと(ベビーシッターを見つけておく、家事代行の人を探す等)を責任持たずにやらずじまいになっていることにとても大きな不満を抱いていました。
その反面、私はやりたいと思っていても、ベビーシッターに依頼するにはハードルが高すぎるし…とかさまざまな心理的なハードルもあり、対応優先度が低くて対応してなかったのでそんなことで怒ってもと思っていました。
そこでカウンセラーが言っていたのは、旦那は他人にも自分と同じ期待値で行動して欲しいことを望みがちの性格であるということを伝えていました。例えば、本人は毎朝運動する時間を持っているので、毎日だらしなくゲームしてる私の姿が嫌だと思ったり。そこでカウンセラーの方は旦那に向かって、「あなたは武士です。武士だから切腹すると思ったら、自分は切腹すると思うけど、奥さんは平民です。平民に切腹しろと言ってもそんなの伝わらないです。平民は武士になれないでしょ?」と伝えてて、的確に表現してるなと思って、すごく腑に落ちました。
2回目のカウンセリング
1回目のカウンセリングではそもそもの価値観や考え方の違いに焦点を当てたので、2回目のカウンセリングでは現在の夫婦関係における不満、どんな夫婦像を目指したいのか?など含めて話をするようにテーマ設定を事前に依頼しました。
2回目のカウンセリングを通して印象的だった話は、旦那も私もお互いに対して期待をしすぎているということでした。そのため、ルールを作って、基本的なルールは守りつつも、その人なりの部分は受けれてうまくフォローするという話でした。
カウンセラーからのメッセージは以下のようなものだったと記憶しております。
「例えば、生命体を見たときに、海を泳ぐ魚もいれば、空を飛ぶ鳥がいる。あなたご夫婦は同類に夫婦というよりかはどちらかが魚で、どちらかが鳥。魚は泳ぐというスキルがあるけど、空は飛べない。鳥はその逆。ただどちらも必要だし、それぞれに良さがあるんだから、それぞれの良さを求めるようにした方がうまくいく。 お互いの不満を埋めるのはあなたご夫婦には合わない。 夫婦関係は状況によって親密度も変わってくるので、そこを許容して受け入れながら変わっていくべき」
夫婦カウンセリングを受けた結果
上記のような話を夫婦カウンセリングでしてから、4ヶ月ほど経ちましたが、夫婦関係はだいぶ改善してきたように思います。
個人的に変えて良かったなと思っているのは以下。
自分でやらなきゃという思考を捨てる
カウンセリングや旦那との話を通して、今まで「旦那の方がたくさん働いてるし、自分で子どものことを色々としないと」とか、「ベビーシッター使うには息子の性格とか相性も考えないといけないしな…」と思ったり、人に依頼することを避けていたことが発覚しました。
それでいて、私は忙しいのに気づいてよ!って無理な話だなと冷静に思いまして…週末に午前中だけ一人の時間が欲しいから、旦那にちょっと子ども達の面倒を見てもらえない?と聞いたり、自ら一人時間を作るようにしました。
そうすることによって私は一人の時間ができるし、旦那も子ども達と一緒に個別で過ごす時間が増えるので、昼寝しない大変さやトイトレ中のお出かけの大変さなども気付くきっかけになり、子育てに対する自分ごと化のレベルが高くなったように思います。
実親だけじゃなく、シッターや一時保育施設をうまく活用
それに加えて、夫婦で出かけるときはなんとなく、実親に預けること以外の選択肢を持っていなかったんですが…というのも親だと変なことはさせないだろうという安心感があり…
ただそうすると親には負担がかかるし、親の都合がつかないと夫婦で出かける予定はずっと先延ばしになる。夫婦での予定が先延ばしになることで自分の優先度が落ちていると旦那が感じることが多いことに気付いたので、親に頼まずに、区の一時保育施設に預けて出かけるようなことも始めてみました。
実際預けて出掛けてみることで、子ども達の心配をすることなく夫婦時間を過ごすことができて、子供の負担にならない程度でこのような施設を活用して夫婦時間を確保するメリットは大いにあると感じました!
まだまだ喧嘩はするけど、少しずつ改善してる
カウンセリングを経て、喧嘩は一切してないかと言われるとゼロだし、夫婦喧嘩しない夫婦はいないように思いますが、だいぶ関係性は良くなってきているなと個人的に感じています。